投資リスクとの正しい付き合い方

株取引で失敗する人 お金のこと
怒れる母
怒れる母

投資なんて危ないからしちゃダメよ!!

こんなことを周りの人に言われるという人も多いと思います。「リスクがあるから駄目よ!」なんて。

もちろん投資にはリスクはあります!ですから、リスクをよく把握して投資を行うことが大事なのです。

今回は、投資をするときのリスクとの付き合い方について説明します。

どんなリスクがあるかは、投資対象や商品ごとに異なるので説明しません。投資対象の特徴をしっかり調べて把握しましょう。

リスクはなくならないから、付き合い方を考える

手を握り合う写真

投資にはリスクはつきものです。いまある資産を投じるのですから当たり前です。

株や投資信託といった金融商品を買う場合は、元本が減り時にはゼロになるリスクがあります。ジムに通って自己投資する場合だって、思った通りの成果が得られなければ会員料や通った時間を失うことがリスクです。

大事なのは、この3つです。

投資で気を付けること
  1. どんなリスクがあるかを把握する。想像する。
  2. 自分がどこまでのリスクなら負えるか把握する。
  3. 投資対象のリスクと許容できるリスクを把握したら、それらを比較して投資判断する

リスクを把握する

まずはリスクを知ることです。

株や投資信託のリスクについては、本などでたくさん説明されています。一度読んでみましょう。

投資信託には「目論見書」と呼ばれる商品の説明書が必ずついています。投資前にしっかりと読んで、商品の特徴を把握してください。個別企業の株取引などをする際も、その企業の情報を「四季報」などで読み取れるぐらいはした方が良いでしょう。

また、聞いたり見たりするだけでなく、どんなリスクが起こりえるか自分で想像することがとても大事です。なかなか想像しづらいと思いますので、お金の勉強は欠かさず続け、まずは小リスクの投資から始めて経験を積んで想像する力を養いましょう。

自分のリスク許容度を把握する

次に、自分のリスク許容度を把握しましょう。

手元の10万円がなくなっても今までと変わらず生活できますか?なくなっても変わらない生活が送れそうであれば、その10万円は投資にまわせるかもしれません。

おおよその目安としては、あなたの半年間分の生活費以上の貯金があれば、投資を考えてみましょう。

そこまで貯金がない方は、まずは元手の資金を作る努力をした方が良いでしょう。所得を増やすなり、生活費を削減するなり、まだできることはあると思います。

投資対象のリスクと許容できるリスクを比較する

投資対象のリスクと自分のリスク許容度を把握したら、次はそれを比較して投資に踏み切るかどうかの判断をしましょう。自分の持つ余裕資金額と投資に必要な金額との比較です。

「余裕資金>投資に必要な額」となればあなたのリスク許容度には余裕があるので、投資を検討してみましょう。

反対に、「投資に必要な額>余裕資金」となれば、その投資対象がどれだけ魅力のある投資だとしても、それはしないようにしましょう。

例えば、あなたの余裕資金が50万円(それと別に貯金250万円)だったときに、2つの商品の提案があった場合を考えてみます。

商品Aの宣伝
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こちらの商品は50万円で買うことができます。10年後には60万円になっています。

商品Bの宣伝
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こちらの商品は100万円で買うことができます。10年後には130万円になっています。

あなたならどちらを選ぶでしょうか。Aは余裕資金内で買うことができます。しかしBの方が得られる利益が大きく、生活資金250万円を取り崩せば買えてしまいます。

このとき、あなたが選ぶべきは商品Aです。商品Bの利益の大きさが気になりますが、生活資金を取り崩してしまっては、何かあったときに生活を続けることができない恐れがあります。

投資判断の優先度が高いのは、リターンがどれだけ大きいかではなく、自分の余裕資金で投資できるかどうかです。まずは一度、自分の余裕資金はいくらなのかを算出してみましょう。

リスクはなくならないが、小さくすることはできる

カゴに入った卵

リスクなしで投資をするなんてことはあり得ませんが、リスクを小さくする方法ならあります。

例えば、「卵を入れるカゴはわける」という考えがあります。卵を入れるカゴをわければ、ひとつのカゴを落としてしまっても他のカゴに入った卵は残ります。一度にすべての卵を失うことは避けられます。

買う金融商品を複数の種類にわけることで、ひとつの商品がダメになったとしても総崩れにはならない、そうしてリスクをコントロールすることはできます。

他にも、「ドルコスト平均法」と言って、同じ金額の商品を定期的に買い続けることで、商品価格が安いときに多くの商品を買い、商品価格が高いときには買う商品数は少なくできるという方法もあります。

また、購入手数料は抑えるというのも鉄則のひとつです。購入手数料や維持手数料は決まったコスト(リスク)ですから、手数料は低ければ低いだけ低リスクです。

これらのように、投資でリスクを抑えられる方法はたくさんあります。これらの手法を学び、自信の投資に活かしてみましょう。

ちなみに、金融商品投資でも比較的低リスクと言われているのが、「長期間のインデックス投資」といわれるものです。長期の投資により経済変動のリスクを抑え、インデックス投資という取引手数料が安い投資を行うことで、手数料リスクを下げるという手法です。この投資法については、後日記事にする予定です。

投資をしないことがリスクになる場合もある

貯金通帳
優しいおばあちゃん
優しいおばあちゃん

投資なんてしたらあかんよ、銀行に貯金しとき

投資に失敗して資産を減らすのが怖いから銀行口座に入れておくという方がいますが、それ実は資産を減らしています。ほぼ確実に資産が減るというリスクを取ってしまっています。

世の中が経済活動を続ける限り、「物価上昇」といって商品やサービスの価値が上がることが普通です。価値を上げるために働いているのですから当たり前ですね。

年間1%の物価上昇があると、100円だったお菓子は1年後には101円になります。財布のなかに寝かせて100円玉では、1年前に買えた100円のお菓子が今日は変えなくなっています。日本円の価値が1円分下がっているわけです。

欲しいもん
欲しいもん

スーパーで「この商品は4月から値上げしました」とか「内容量を減らしました」というのを見ますが、当たり前のことだったんですね。一概に不景気に向かっているわけではないのでご安心を。

銀行口座に入れていたお金も同じことです。預金利息がつくと言えど、物価上昇率>預金利率となっている限りは、口座にあるお金の本当の価値は、目減りしています。

おばあちゃんに貯金をすすめられたら

ご年配の方に預金神話を語る方がおられても、鵜呑みにせずご自身で判断してください。年間5%の利率がつく時代を目の当たりにされた方と、年間0.01%ほのど利率が当たり前の時代をこれから生きていく人とではわけが違います。がむしゃらに働けば経済が成長した時代とこれからの時代では、お金に対する付き合い方を変えていかなければいけません。

「浪費はするな」という意味だと思いますのでそれはちゃんと聞いておきましょう。

まとめ:投資に伴うリスクと自分のリスク許容度を把握しよう

今回は、投資をするときのリスクとの付き合い方について説明しました。

以前の記事「投資ってどんなもの?株や投資信託との付き合い方」で投資のメリットについて紹介した通り、投資には人生を豊かにする力があります。

ただし良いところばかり見ていると危険です。投資の判断時は、リスクについてしっかりと理解し、自分で判断できるだけの知識を身に着けてから取り組みましょう。

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